2020年の職場における熱中症の発生状況を見ると、死亡も含み4日以上休業した死傷者数は 959人、そのうち死亡者数は 22人となり、前年を上回る結果となりました。今夏についても熱中症への予防対策が求められますが、厚生労働省の「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」(以下、「キャンペーン」という)も7月1日から7月31日までを重点取組期間としており、積極的な取り組みが求められます。
1.熱中症の定義
熱中症とは、高温多湿な環境下において、体内の水分と塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称で、めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害、高体温などの症状が現れるとされています。
2.実施期間の取り組み
キャンペーンの実施期間は5月1日から9月30日までとされていますが、その期間については、暑さ指数(WBGT値)を把握した上で、測定した暑さ指数に応じて次の対策を取ることが求められています。
さらに、熱中症予防管理者等は暑さ指数を確認し、巡視などにより次の事項を確認します。
3.重点取組期間の取り組み
さらに7月1日から7月31日までの重点取組期間については、実施期間の取り組みに加え、以下の項目に取り組みましょう。
下記の参考リンクにある厚生労働省委託事業「学ぼう!備えよう!職場の仲間を守ろう!職場における熱中症予防情報」には、オンライン講習として職場における熱中症予防対策等の動画がアップされていたり、熱中症予防に関するリーフレットが掲載されていたりします。これらの内容も活用しながら、予防対策を徹底していきましょう。
■参考リンク
厚生労働省「令和3年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施要綱」
https://neccyusho.mhlw.go.jp/pdf/2021/coolwork2021_outline_kaisei.pdf
厚生労働省「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」
https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/000774764.pdf
厚生労働省委託事業「学ぼう!備えよう!職場の仲間を守ろう!職場における熱中症予防情報」
https://neccyusho.mhlw.go.jp/
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。