給与計算を行うことは誰でも可能です。
中小企業や小規模事業の事業所では、経営者自らが従業員の給料を計算し毎月支払いをしているところも少なくありませんし、
経理や総務担当者がいる会社では、様々な業務の内の一つに給与計算をしている方もいること思います。
しかし…
「給与計算や社会保険の実務はとても複雑で時間がかかる。少しでも労力を減らしたいのですが…」
という声が多いのも給与計算という業務です。なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
給与計算に関しましては、「この方法がベスト」というものが存在しません。
会社によって賃金規定が異なっていますし、中小企業でよく見られるように社員の個別事情を考慮した規定になっていることがあるからです。
また、これらの実務は様々な法律-例えば税法や社会保険に関する法律、労働保険に関する法律-の規制を受けています。
それらが度々改正されるといった事業があります。
給与換算に関しては「給与計算実務能力検定試験」という検定も存在します。
(内閣府認可の一般財団法人職業技能振興会と一般社団法人実務能力開発支援協会で実施)
正しく理解し、正確に行うことが実は難しいのが給与計算の実態ともいえます。
社会保険労務士は、社会保険労務士法に基づいた国家資格です。
労働基準法や社会保険に関する法律などを専門に知識を習得し、
「労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資すること」
を目的として、業務を行っております。
給与計算を行うにあたり最初に必要な勤怠状況の管理や残業時間の計算の仕方など、労働法についてのことはもちろんのこと、
従業員の社会保険関係の手続きなどに関しての法律に関しても最も精通している資格者と言えるでしょう。
ここまで給与計算についてお話してきました。
正しい計算を行うための知識をゼロから習得することは大変労力のかかることかと思います。
社会保険労務士は、企業における採用から退職までの「労働・社会保険に関する諸問題」のサポートを行います。
自社でわからないことや困ったことがあった時、社労士の存在を思い出してもらえればうれしいです。